【解剖】セキセイインコのアイリスリング

アイリスリング

セキセイインコの成長過程において、1つに目の変化があります。雛では黒目がちなのですが、成長と共にアイリスリング(Iris ring)と呼ばれる人間で言う白目にあたる部分が現れます。黒目の周りに灰色~白色の虹彩が明確になります。雛のときはほとんどのインコにアイリスリングはなく、生後半年ほどで現れてきます。

セキセイインコの雌雄鑑別と繁殖

品種

ハルクインという品種は、大人になってもアイリスリングが現れません。アイリスリングの有無で品種を見分けるときに役に立ちます。なお、交配を繰り返す過程で、まれにハルクイン以外でもアイリスリングが出ない個体もあります。

アイリスリングが現れたセキセイインコは表情も豊かになり、興奮したり、びっくりすると更に黒目がキュッと小さくなって点目と呼ばれる顔になることもありますので、表現豊かになると言われています。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。