安楽死
爬虫類の安楽死は処置および評価が難しいです。全身麻酔薬を安楽死の前に用いますが、変温動物の安楽死においては、代謝・呼吸及び中枢神経系 の酸素欠乏に対する耐性があることから、死亡の確認が困難なのです。基本的な安楽死は薬剤を使用し、ケタミン100~200mg/kg ペントバルビツール酸60~100mg/kg、あるいは塩化カリウムなどが使用されています。体腔内注射は、静脈注射に比べて死亡までの時間が長くなり、心臓内へ投与することもあります。注射剤のみを使用した場合、特にカメは呼吸 停止 し,嫌 気性代 謝に変 更す ることがで きるため,酸 素欠乏下 で長時間酸素欠乏 に対す る耐久性 があ り,長時間吸入薬 に曝 された場合で も死に至 らないことがあり、予期せぬ回復をもたらす可能性があります。 そのため、安楽死の薬剤投与後には常にピッティング(Pitting)が推奨されます。針を脳に対して頭頂骨や口蓋を通して挿入させます。爬虫類の死の判定は完全な不動化や反射の低下だげでは難しく、心臓の鼓動がない、または超音波検査での心臓の収縮低下などが起こります。低温化、いわゆる凍結による爬虫類の安楽死は皮膚や組織に結成された氷の結晶は痛みや不快感をもたらすため、人道的に推奨できませんが、深麻酔下で行うならば一方法と考えてよいでしょう。