◎ボタンインコの品種(メガネ顔)

交雑種

黒い頭部と明瞭な白いアイリングが特徴です。​英名はYellow-collared LovebirdまたはMasked Lovebirdと呼ばれています。亜種のボタンインコとクロボタンインコは、現在、野生でも個体数が少ないです。ペットの飼い鳥で主体となっているのは、キエリクロボタンインコとルリゴシボタンインコです。

カラーバリエーションとして、キエリクロボタンインコから作出されたヤマブキボタンインコ、ブルーボタンインコ、シロボタンインコなども流通しています。また、キエリクロボタンインコとルリゴシボタンインコの交雑化が進み、さらに多数の交雑種が作出されています。ボタンインコの雑種化は進み、純粋な原種はほとんどいません。例えヤマブキボタンインコという名称であっても、キエリクロボタンインコやルリゴシボタンインコの変色という場合が多いです。ここでは品種も、外観や各種資料を参考に基づいて判断していますが、品種名についての確約はありません。一部におきましては品種の特定が困難ですのでご理解下さい。

アイリング

ボタンインコの最大の特徴は、目の周りの白色の眼瞼輪(アイリング:Eye ring)で、基本的に嘴は赤色をしています。

キエリクロボタンインコ

​頭部全体がはっきりとした黒色です。首から胸にかけて鮮やかな黄色い襟巻模様があります。​全体的に緑色ですが、嘴は赤色です。​ルリゴシボタンインコに比べると、やや臆病で神経質な面があるとも言われますが、個体差が大きいです。飼い主には非常によく懐きます。

ヤマブキボタンインコ

キエリクロボタ ンインコの色変わり で、体は黄緑色、 翼は緑色が混じり、胸から首にかけての 襟巻きは黄色です。和名は色彩がヤマブキの花色に似ていることから命名されました。

ブルーボタンインコ

キエリクロボタンインコの色変わりで、緑色の色素が抜けた、鮮やかな青色が特徴です。頭の黒や顔の白とのコントラストが美しく、嘴はピンク色をしており、非常に人気のあるカラーです。

シロボタンインコ

全体的に白色や淡い水色がかった白色の羽毛を持ち、嘴は桃色をしています。清楚で優しい雰囲気が魅力です。ブルーボタンインコからさらに色素を抜いて作出されました。体は基本的に白色ですが、淡い青色を帯びる個体もいます。

ルリゴシボタンインコ

​名前にもある通り、腰から尾羽にかけて美しい瑠璃色(コバルトブルー)をしています。これが他の種類との大きな違いです。​額から顔にかけては鮮やかなオレンジ色(トマト色)で、頭頂部はオリーブグリーンです。​全体的に鮮やかな緑色をしており、​嘴は明るい赤色をしています。比較的活発で好奇心旺盛な個体が多いと言われています。

その他

上記の他にも、色の濃淡や組み合わせによって、さらに多くのカラーバリエーションが存在します。​

パステル系

全体的に色合いが淡くなったもので、「パステルブルー」などがあります。

​アルビノ

メラニン色素が欠乏した品種で、全身が白く、目は赤色になります。

​ルチノー

黄色い色素が強く出た品種で、目は赤色です。​バイオレット、

モーブ

青色やグレー系の色合いがより濃く、シックな印象を与えるカラーです。

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。