鳥の副鼻腔炎(目の周りが腫れる)

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多くが副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、鼻と目の間の空洞(副鼻腔)におきた炎症です。呼吸のために鼻から入った空気は、副鼻腔で保湿・保温されてから気道に入ります。症状は、くしゃみや鼻水が起こることが多く、鼻の周囲が赤くなります。副鼻腔は目と鼻を連絡しているので、目の周りが腫れるだけのこともよくあります。

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原因は様々で、ビタミンAの不足や免疫力の低下が引き金になり、細菌、ウイルス、クラミジア(オウム病)、マイコプラズマ、あるいはトリコモナス(寄生虫)の感染です。病状が進行すると、副鼻腔内に膿がたまって顔が腫れることがあります。重篤になると、呼吸困難で苦しくなることもあります。

診断

原因菌鼻腔(副鼻腔)洗浄液の微生物検査や遺伝子(PCR)検査などで鑑別します。トリコモナスなどの寄生虫が原因の場合は、そ嚢液検査が必要です。

治療

原因によって抗生物質や抗真菌剤などの投薬を行います。副鼻腔内に蓄膿した場合には、切開して排膿することもあります。

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。